話題のアレを飲みました。
皆さんこんにちわ。
神泡キットで発泡酒を飲んでるアル中お兄さんだよ。
ところで皆はストゼロって飲んでるかな?
最近やたらと流行ってる、所謂"9%飲料"ってやつ。
アル中お兄さんも勿論飲んでたんだけど、いかんせん体に合わなくて、最近はすっかり飲んでいなかった。
そんな時に現れたのがコイツ。
サッポロビールから新発売された缶チューハイ、その名も99.99(フォーナイン)。
なぁにコレ?(純真)
まーたポッと現れた高アルコール飲料がよぉ~
何故お兄さんがこんな否定的な書き方をするのか。
それは9%飲料そのものにも無論原因はあるのだが、問題なのは『サッポロビールの9%』というところなのである。
記憶に新しき例のアレ。サッポロの産み出した忌むべき遺産。
その名も『レベル9』。もうコイツが絶望的なまでに不味かった。
本当に一瞬だが、発泡酒系の高アルコール飲料が流行りそうな瞬間があった。キリンが『のどごしストロング』とか出していた頃である。
それ以前にもコンビニとかの自社ブランドがビール系高アルコール飲料は出してたけど、てんで話題にはならなかった。やはりビッグネームが看板引っ提げてやってくるのは違う。
そんな折に現れた忌み子。コイツを体内に受け入れたのは後にも先にも一回こっきりだが、あの時のことは今でも鮮明に覚えている。
つい最近も夢に現れ、寝起きのシーマ中佐みたいになった。これ実話。
そんなこんなで高アルコール発泡酒のブームの出だしをポッキリ折った…か、どうかはわからないが、とにもかくにもアル中お兄さんの中では『サッポロの9%はヤバイ』という方程式が組上がっていた。
そんな中、彗星の如く現れたフォーナインくん。疑ってかかるのも無理はないというわけ。どうせ君も僕を裏切るんだ!
しかし、フォーナインくん自身に罪はない。
そんなこんなでアル中お兄さんは久方ぶりに9%飲料をセブンのカゴに突っ込んだ。
(勿論口直しのクラシックも一緒に)
というわけで早速飲む。
フレーバーはレモンと無糖(クリアドライ)の二種だったので、とりあえず両方買ってきた。最初はレモン。
まずは缶のまま、直飲みだ。
缶チューハイという、おおよそ礼儀や作法とは縁遠い代物を飲む時に気にすることではないが、缶チューハイはそのまま直接飲むことがお兄さんの中ではマイフェイバリットなのである。実にどうでもいい。
プシュッと炭酸の弾ける音と一緒に、柑橘系の香りがフワッと鼻に触る。
グビリ、と一口。
ゴクリゴクリと喉に流し込む。
……ええやん!!
最初に口から出た感想がそれであった。
まず、なんとも飲みやすい。
まるで香り付の炭酸水だ。
いや、炭酸水は流石に言い過ぎたかもしれない。
しっかりとした飲み応えは感じる。
しかし、この飲みやすさを言葉で表すならそんな表現にもなるだろう。
この飲みやすさの理由は、恐らく甘味料。
我々のような酒に舌と肝臓を持ってかれた駄目人間達の中には、あの甘味料特有の後味の悪さが苦手だという者も多い。
かくいうお兄さんもその口で、甘味料はストゼロが苦手な理由の1つであった。
それがどうだ、フォーナインくんからはあの特有の後味を感じない。
そもそもカロリーゼロを唱っていない商品故に、糖類に関する縛りがないのであろう。レモンフレーバーから感じるのは確かな酸味と、果実のほのかな甘味くらいである。
しかし、それだけではない。
まだフォーナインくんには秘密がある。
その謎を解くために、我々は南米の熱帯雨林へと飛ぶこともなく二本目の無糖フレーバー(クリアドライ)を開けた。
今度は少し手法を変えて、タンブラーに氷を落として飲んでみる。直飲み?知らん。
注ぐ度に弾ける炭酸に、パキパキッと氷が軋む音の二重奏がなんとも耳に心地よい。
またグビリと一口。
…やばい、これはやばい。
無性に揚げ物を頬張りたい衝動にかられる。
先ほどのレモンがレモン味の炭酸水なら、こちらは最早炭酸水である。
しかし、本当に雑味がない。
同じ無糖でも、ストゼロのようなドライ系とは全くキャラが違う。あちらがハイロー系アジアマフィアなら、フォーナインのクリアドライは東城会の若頭といった感じ。あまり上手い例えになっていない気がする。気にしない。
ストゼロのドライ系って、香りとかピールみたいなものも入っていて、なんというか純粋な無糖ではないじゃない?
フォーナインのクリアドライは、本当に何の調香もされていない感じで、香りはほぼ無臭。
味はというと、純粋に水とアルコールといった感じ。
しかも、そのアルコールも低価格帯缶チューハイによくある『薬のようなアルコール』ではない。
それもそのはず、フォーナインの売りは『99.99%の高純度ウォッカ』で作っていること。
この圧倒的な純度がフォーナインの名前の由来であり、最高の飲みやすさの秘密なのだ。秘密というかパッケージに書いてあるから秘密でもなんでもないのだが。
(パッケージといえば、フォーナインはパッケージがバリクソにカッコいい。メインターゲット層を二十代に絞ったような近未来感のあるデザインだ。なんだかメタ○ルギアみたいだよね)
先ほどレモンを飲んだ時に感じた、『甘味料以外の飲みやすさ』のポイントである『アルコールの質の高さ』が、純粋な炭酸割りであるクリアドライを飲むことでハッキリとわかる。
…しかし、フォーナインの真の実力をアル中お兄さんが知ったのは、これよりも更に後のことである…。
皆様、お忘れではなかろうか。
高アルコール度数飲料の宿命、悪酔いである。
ストゼロを飲んだ次の日の朝ほど、前日の自分を絞め殺したい時はない。
吐き気を伴う頭痛が昼過ぎまで続くあの感覚…。
(個人差があります。お兄さんはそうなります。)
そんなことをアル中お兄さんが思い出したのは、フォーナインを飲んだ次の日の夕方くらいであった。
…そういえば、今日頭痛くねぇな。
いやいやそんなバカな、たまたまコンディションが良かったのだろうとその日もフォーナインを飲んで寝てみた。しかし、明くる日もまた、あの頭痛はやって来なかった。
ええい、ならばこれでどうだと500ml缶を二本飲んだ。ストゼロならばこれは致死量だ。次の日は間違いなく薬の切れた強化人間状態になる。
しかし、その次の日も…頭痛は起きなかった。
もはや認めざる負えない。
これが、フォーナインの『高純度ウォッカ』なのだ。
次の日試しにストゼロ飲んだら二時間後くらいに死んだので間違いない。
勿論、人によってはストゼロの方が好き!という方もいるだろう。しかし、アル中お兄さんのような陥落寸前の肝臓、宇宙要塞ホルモンをお持ちの諸兄には、断然フォーナインをお薦めする。
昨今の『酔えればいい』という風潮に一石を投じる缶チューハイだと思う。
『美味しく酔いたい』というのは飲んべえ共通の性だ。誰もエタノールを飲みたい訳ではない。
一つ不安があるとすれば、この味がずっと続くかどうかという所。昨今の飲料業界はとにかくコストカットが主流の戦法になりつつある、その煽りを食らわなければ良いけど…。
秋には新フレーバーであるグレープフルーツが早くも登場するらしい。今から楽しみなことこの上ない。
それでは、今回はこの辺で。
適度な量と水分補給で、レッツエンジョイアルコールライフ!
追伸:後日調子こいて四本開けたら普通に頭痛になったよ。