おす邸の天井

ダメな男の日常を綴る場所

「ロボとーちゃん」にゴーストは宿っていたのか?

はろろん、アル中お兄さんだ。

 

 

昨年末から体調を崩したり厄介な病気になったりして、すっかりブログを書いてなかったけど、今回はちょっと話せそうなネタを思い付いたので少しだけど語っていくよ。

 

 

 


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ロボとーちゃん」、みんな見た?

 

お兄さんはもう最後ボロボロ泣いてしまったよ。

年々涙腺が緩くなっていく…翁化からは逃れられない。

 

 

さて、攻殻機動隊のクソオタクなお兄さんはこの手の映画を見るとつい考えてしまう。

 

果たしてロボとーちゃんにゴーストは宿っていたのか?

 

ロボとーちゃんは劇中で「ひろしの記憶をコピーしたロボット」と説明されてるよ。

でも劇中の動きを見る限り、記憶というよりは人格そのものをコピーされているようにしか見えない。

 

それはあたかももう一人のひろし。

あれ?じゃあひろしのゴースト=魂は分裂しちゃったの?

 

ここからはお兄さんの妄想だけど、多分そうじゃない。

ロボとーちゃんにはロボとーちゃんのゴーストがしっかりと宿っていたはずだよ。

 

 

 

それがわかるシーンは終盤、ロボとーちゃんが敵に捕まり記憶を消されるシーン。

ロボとーちゃんは記憶を完全に消去され、しんのすけに無理矢理ピーマンを食べさせる拷問(?)を仕掛けるよ。

 

しかし、嫌がりながらもピーマンを自分から食べるしんのすけの姿を見て、ロボとーちゃんは消されたはずの記憶を取り戻す。ウッソーン。

 

 

まあ「しんちゃん」だし、このくらいのご都合展開はね…と感じてしまうこのシーン。

実は凄く重要。

 

ロボとーちゃんは機械なので、消された記憶=データは自身だけでは絶対に復元できないハズ。

 

それが出来てしまったのは何故か?

実は、過去の映画にも似たようなシーンが存在してたりする。

 


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そう、「オトナ帝国」でひろしが家族との記憶を忘れてしまい、子供に戻ってしまったシーン。

ここも号泣モノの素晴らしいシーンなんだけど、この時のひろしが記憶を取り戻した方法が大きなヒントになっている。

 

この時のひろしは自分の足の臭いしんのすけに嗅がされて忘れていた家族との思い出を取り戻した。

 

今回の「ロボとーちゃん」では、この足の臭いがピーマンを食べるしんのすけに相当するのだ。

 

 

何故それで記憶が戻るのか?

その理由はアニメ攻殻機動隊の中で語られている。

 

SAC劇中、素子は義体のリサイズを止めた時の記念に贈られた腕時計を常に身につけており、劇中後半バトーから「魂の外部記憶装置」と言われ、素子もそれを認めていました。

 

機械は一度消されたデータを単独では復元できない。

もしデータを復元するならば、外部から再インストールするしかないわけで。

 

 

つまり、ひろしやロボとーちゃんにとっての外部記憶装置が「足の臭い」や「ピーマンを食べるしんのすけ」だった訳です。

 

でも、それだと記憶が戻った説明だけで、ロボとーちゃんにゴーストがあったかどうかの説明にはなってなくない?ウルサイワネー

いえいえ、記憶が戻ったこと。それが既に証明になっているのです。

 

 

もしロボとーちゃんにゴーストが無かったとするならば、しんのすけという外部記憶装置があったとしても元のようには戻らなかったはず。

PCにただデータを移しても魂が宿らないようにね。

 

つまり記憶というデータを再生する端末が存在していないと、外部記憶装置も何もないわけです。

メモリーカードはゲーム機に指して初めて意味があるように。

 

この、記憶を入れる器のようなモノ。

それこそがゴースト=魂なのではないでしょうか。

 

もしそうなら、記憶をインストールされて初めから「ひろし」として振る舞えたロボとーちゃんには最初からゴーストが宿っていたことになります。

 

しかし、それはあくまでロボとーちゃんのゴースト。ひろしとは別の人格、別の魂なのです。

 

 

それがわかるのが最後の腕相撲のシーン。

しんのすけに「どっちのとーちゃんもがんばれ!」と声援を送られ一進一退の勝負を繰り広げるダブルひろし。

しかしみさえの声援を受けた瞬間、ひろしは声援を力に変えるが、ロボとーちゃんは一瞬ひるんでしまい負けてしまう。

 

このみさえの声援を、ひろしは自分に向けられたものだと受け取りますが、ロボとーちゃんは自分に向けられたものではないと感じて怯んだように見えます。

 

これつまり、ロボとーちゃんは自分がひろしではない別の存在だと自己認識してるシーンなんですよ。

 

この時のみさえの声援はしんのすけと同じく「両方頑張って欲しい」という意味だったかもしれませんが、ロボとーちゃんにはそう聞こえなかった。

それまでは頑なに「自分がひろしだ」と話していたのに、この瞬間に自分はひろしではないと認めている。

 

最後、ロボとーちゃんは「お前のとーちゃんは強いだろ?」としんのすけに語りながら機能を停止します。

これも、自分ではなくひろしのことを指して言っているんだよなぁ…切ない。

 

 


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まあそんな訳で、ロボとーちゃんには魂が宿っていたし「逆襲のロボとーちゃん」は名作。Q.E.D.龍解完了。

 

ぶっちゃけ
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って感じだけど、この手のロボットモノとしては本当によく出来てるからつい喋りたくなったんだよ…ユルシテ

 

 

今後も体調が良い日ならこのくらいの記事は書けそう。

ではまた。